
淡路島と琵琶湖を制覇したなら、次に狙うべきは「歴史の都」奈良や。

えっ、奈良ってお寺ばっかりのイメージだけど、サイクリングコースなんてあるの?

それが侮れんのよ。奈良盆地をぐるっと一周する「ならクル」コースは、距離こそ80kmあるけど、ほぼ平坦。しかも道中には唐招提寺、法隆寺、東大寺と世界遺産級の見どころがぎっしり詰まってる。

平坦なら僕でもいけそう!

せやな。実際、今回は小学生の子どもと2人で挑戦してきたんやけど……結論から言うと、無事完走できた。

関西サイクリングの王道であるアワイチ・ビワイチについての記事で「体力に自信がある中級者はアワイチ、ビギナーはビワイチ」とおすすめしましたが、今回の奈良盆地一周は、その2つとはまったく違う魅力を持つコースです。歴史・グルメ・子どもとの珍道中(と衝突)、そしてご褒美の銭湯まで、実際に走ったからこそわかるリアルを余すことなくお伝えします。

ページのあらすじ
- 奈良盆地一周(ならクル)約80kmを、小学生の子どもと一緒に完走した実体験を、時間の流れそのままにレポート
- 唐招提寺・法隆寺・大神神社・東大寺という歴史遺産を巡りながらも、「ラーメンかチェーン店か」のリアルな昼食バトルや、心が折れかけた激坂の様子まで正直に公開
- アクセスの選び方から、ゴール後にご褒美として立ち寄りたい最高の温泉まで、これから挑戦する人がそのまま使えるルート情報を網羅
アワイチ・ビワイチの次は「歴史の都・奈良」へ!
1. アクセスとスタート地点の「リアル」
奈良盆地一周のスタート地点として断然おすすめなのが、近鉄「大和西大寺駅」です。
電車(輪行)で行く場合
- 大阪(難波)から快速急行で約30分
- 京都から急行・特急で約35〜40分
- 神戸(三宮)から直通快速急行で約1時間20分
関西の主要都市からのアクセスが軒並み良く、輪行袋を担いでの遠征でもストレスがありません。特に「南口」のロータリー前広場は人通りも落ち着いていて、自転車の組み立て場所としても最適です。
車で行く場合
大和西大寺駅周辺のコインパーキングを利用すれば、1日最大700〜1,000円程度で駐車できます。特に南口側に停めると、自転車を下ろしてすぐに平城宮跡エリアへ飛び出せるのでスムーズ。平城宮跡内は車も少なく、広々としているのでスタート前の準備にもうってつけです。

でも、途中でパンクしたらどうするの?

そこも安心していい。ルート近くには大きめのスーパーや駅がちょいちょいあるから、パンク修理ができない初心者でも、いざとなれば助けを求めやすいコースなんや。
それでも、安心して走りたい人は⇧
2. 【前半】西ノ京〜斑鳩エリア(唐招提寺・薬師寺・法隆寺)
出発!大和西大寺駅のロータリーから走り出してすぐに目指すのが唐招提寺です。スマホのナビをしながら走る人もいるだろうけど、ナビ要らずで進みたいなら秋篠川を横目に進みましょう。自転車道になっていて安心してスタートを切れるし、「ここ曲がれば唐招提寺だよ。」と標識もでてきます。私は、この道を使いました。

次、薬師寺を目指しましょう!ここは道幅が狭いので子ども連れは要注意。そしてこの辺りから、じわじわと登りが始まります。
薬師寺は、五重の塔がすてきです。外からだとちょっと見づらい…
大和郡山城は、時間とお昼ご飯の兼ね合いで今回はパス。大人ソロで走るなら立ち寄る価値は十分にあります。
次、法起寺・法隆寺を目指しましょう。法起寺は写真撮影のために立ち寄りましたが、先を急ぎたい人はスルーしてもOKです。ちょっと小さめかな…
法隆寺に向かう途中に法起寺はあります。道なりに進みながら左手に見えてきます。
そして、これだけは絶対に外せないのが法隆寺。記念写真は必ず撮っておくべきスポットです。


法隆寺ってやっぱりデカいね!

せやろ。あと、法隆寺iセンターの店員さんがめちゃくちゃ親切で、ルートやグルメマップまで教えてくれるんや。今回は先を急いだから活用しきれんかったけど、次回は活用する。
3. 【中盤】せんとの道〜昼食のリアル〜三輪・天理エリア
中盤戦開始!「せんとの道」を進みながら、私と子どもの頭の中を占めていたのは「お昼、何を食べるか」問題でした。
大人としては、奈良の旅情を味わえる「柿の葉寿司」や後で登場する「三輪そうめん」といったご当地グルメを狙っていました。しかし、こどもの答えは、実にシンプルかつ頑固でした。

ラーメンかチェーン店がいい!

……せやんな。子どもに三輪そうめんの繊細な味わいを期待するのは、そもそも間違いやったんかもしれん。
お昼時、このあたりで昼食。と思っていたら思わぬ発見!
有名ラーメン店の「神座」の本社・本店らしき店を発見!

「これで決定!」
と、油断もつかの間、大行列で断念。
結局、橿原から大神神社に向かう国道沿いにある、ガッツリ系の某有名チェーン店に落ち着きました。
でも、これが正解でした。夏の暑い日に朝から走って疲れ切った体に、アツアツご飯は飛び切り美味い。
午後の部、出発!大神神社へ向かいましょう。ガチ勢もビギナーにもおすすめなのがルート沿いにある「スポーツデポ」。プロテインで栄養補給もできるし、自転車トラブルがあっても部品があります。
大神神社では、タイムマネジメントの都合で境内には入らず、圧巻の大鳥居前で記念撮影のみ。

次、目指すは石神神社。三輪の街並みは、素麺の看板だらけ。
本店はおしゃれな佇まいで、脚力と時間に余裕がある人・そして大人はここで少し遅めのランチを楽しむのもアリでしょう。
次、目指すは石上神社では木陰で水分補給の休憩を取り、再び走り出します。
そして天理市に入った瞬間、2人そろって息をのみました。

うわ、なにここ!?まるでジブリの世界みたい!

せやろ。木造風の建築がずらっと立ち並ぶ様子は、『千と千尋の神隠し』の世界観そのものや。予想外の感動ポイントやった。
4. 【後半】試練の激坂〜奈良公園・東大寺(最大の山場とご褒美)
もう少しでゴール!天理を抜けて奈良市内へ入る直前、このコース最大の試練が待ち受けています。歴史遺産巡りルート随一の急な登り坂です。

……無理。押して歩く。
子どもは、この激坂であっさり撃沈。潔く自転車を降りて押し歩きを選択しました。
一方、大人は足をつかずに登り切れるレベル。
登り切った後の下り坂で風を切る爽快感は、まさに最高の一言。ただし、スピードが出やすいので事故には十分注意してください。
ゴール目前の寄り道!下り坂をいっきに走り、少し走ると見えてくるのが、「奈良公園・東大寺」です。鹿さんが歩いていることもあるので、気を付けて!
ここも必ず立ち寄った方がいい、スポット。

そして奈良公園・東大寺・博物館エリアへ。この3つを合わせて1時間以上も滞在してしまいました。理由は、もちろん鹿です。とにかくかわいい!
もちろん、東大寺も圧巻!
無料の休憩所やトイレも完備されていて、長時間の滞在でも困りません。東大寺はとにかくデカくて圧倒される存在感。有料の大仏殿に入らなくても、南大門と金剛力士立像を見るだけでも十分に価値があります。

※ちなみに、今回はパスしたけど、奈良公園から少し行った所に奈良県庁の屋上広場が無料開放されています。走りながら横目で見たけど、ここにも普通に鹿います笑

若草山や東大寺、平城宮跡まで360度見渡せる隠れた絶景スポットらしい。時間に余裕があれば、次回はぜひ寄ってみたい。
5. ゴール!夕暮れの平城宮跡と「最高の銭湯」
いよいよゴール!奈良公園から平城宮跡までは一本道なので、疲れた体でも迷う心配はありません。
夕暮れ時の朱雀門と広大な景色は本当に美しく、夏場でも夕方の光がきれいに映えます。
ただし、ひとつだけ注意点があります。資料館側へ向かう途中の踏切は17時に封鎖されてしまいます。
私たちも鹿と遊びすぎたせいでこのギリギリのタイミングに突入してしまいましたが、少し迂回すれば別ルートで渡ることができるので、慌てずに対応しましょう。

奈良イチ達成!
走りきった後の幸せは車で少し移動して向かったのが「ゆららの湯」です。
このために今日一日頑張ったと言っても過言やない。サウナ、水風呂、露天風呂、アカスリ、岩盤浴、食事スペースまで完備されてる、まさに至れり尽くせりの施設や。
約80km分の汗を流し、サウナで整って、そのままご飯を食べる。この動線が完璧すぎて、疲労が一気にご褒美へと変わっていく瞬間でした。


やっと着いた〜!お風呂入りたい!
まとめ:子どもと走る「奈良1周」は最高の思い出になる!
距離だけ見ると尻込みしてしまう人もおるかもしれんけど、平坦メインで、いざという時のスーパーや駅も近くにある。歴史も、グルメの葛藤も、激坂も、鹿との戯れも、全部ひっくるめて子どもとの最高の思い出になる。
子ども体験談:登り坂はしんどかったけど、鹿と遊べたし、ご飯も美味しかったし、お風呂も最高だった!また行きたい!

次はどこに行くの?

それはまた今度のお楽しみや。とりあえず今日は、ゆっくり休むとしようか。
奈良盆地一周は、単なる観光ルートではなく、子どもとの会話が生まれ、時に衝突しながらも、最後には笑顔でゴールできる、そんな一日になるはずです。ぜひ次の休日、子どもと一緒に挑戦してみてください。



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